抄録
硬質多孔菌ヒイロタケ(Pycnoporus coccineus)から加圧熱水抽出法および水酸化ナトリウム水抽出法により抽出された多糖は β-1,4-グルカンと β-1,6 分岐 β-1,3-グルカンを含んでいた.加圧熱水抽出で多糖は断片化を受けながら 200℃, 2 MPa で効率よく抽出され,その平均分子量は 7×103 であった.また,1.25 M 水酸化ナトリウムによる抽出法により得られた β-グルカンは前処理法によって平均分子量が異なり,9.3×103 から 7.9×104 であった.これらの抽出多糖と色素 Congo Red との相互作用を検討したところ,抽出された β-1,6 分岐 β-1,3-グルカンは最も低分子化が進んだ水酸化ナトリウム水抽出物(平均分子量 9.3×103)を除き,二次構造として三重らせん構造をとることが示された.