抄録
有機-無機ポリマーハイブリッド内部を反応場として利用し,高分子反応への利用・新規材料の創製を目的として検討を行った.ポリビニルピロリドン(PVP)-シリカ(SiO2)のハイブリッドを作成し,得られたハイブリッドを 180℃ で熱化学反応を試みたところ,有機ポリマー主鎖に二重結合が生成していることが 1H NMR および 13C CP-MAS スペクトルから示唆された.さらに温度可変 ESR スペクトル測定から,ハイブリッド内部でポリエニルラジカルの生成していることが確認され,加熱によってハイブリッド内部に含まれる有機ポリマーの一部がポリエン骨格に変換されていることが明らかになった.これらの結果は,導電性高分子の合成,導電性材料の創製に有用であると考えられる.