抄録
超純水中に含まれる数十 μg/L の過酸化水素を分解するパラジウム担持モノリス型アニオン交換樹脂(Pd-M)を合成した.触媒担体となるモノリス型アニオン交換樹脂には四級アンモニウム基をイオン交換基にもち,網目状の連続多孔構造を有するスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を用いた.EPMA および TEM の結果から,粒径 50 nm のパラジウム微粒子が,モノリス骨格の表層に均一に担持されていることを確認した.Pd-M の過酸化水素分解速度は,パラジウム担持粒子状アニオン交換樹脂の過酸化水素分解速度に比べて体積あたり約 10 倍大きかった.高流速条件でも Pd-M の充填量を増やすことで,超純水中の過酸化水素濃度を 1 μg/L 以下にすることができた.