高分子論文集
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一般論文
リグノフェノールを担体とする固定化セルラーゼの基礎的特性
野中 寛Hidayah ARIFFIN舩岡 正光
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2011 年 68 巻 5 号 p. 315-319

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抄録
セルロース系バイオマスの酵素糖化において,セルラーゼコストの低減のため,セルラーゼの回収再利用や固定化技術の進展が望まれる.固定化担体としては,化学修飾せずとも物理的吸着のみで酵素が強く固定され,かつ,酵素固定量が大きく,再生可能な担体素材の開発が期待される.ヒノキ木粉と p-クレゾールを原料として,相分離系変換システムによって誘導されたフェノール系高分子リグノクレゾールに,混合かくはんのみで Trichoderma reesei 由来の市販セルラーゼを吸着させて,固定化セルラーゼを調製した.固定化量は,セルラーゼ濃度増大とともに増加し,100 mg/g-lignocresol 以上に達した.固定化量が少ないほど単位セルラーゼ重量当たりの活性は低いが,最大でフリーのセルラーゼの約 60%の活性を示した.セルラーゼは酢酸緩衝液中でわずかに脱落したが,おおむね良好な安定性を示した.
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© 2011 公益社団法人 高分子学会
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