高分子化學
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合成樹脂ラテツクスの應用に関する研究
第2報塩化ゼニル系ラテツクスの接着性について
藤井 光雄大塚 保治
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1955 年 12 巻 123 号 p. 296-301

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抄録

第1報の研究に使用した常温乾燥で皮膜を形威するラテックスAと高温加熱によってはじめて皮膜をつくり得るラテックスBとを用いて, クラフト紙を接着し, ラテックスの接着性の基礎について研究を行った。Bの場合は乾燥温度が高いほど接着力は大きくなり, DOPの含有量については15~25%のとき最大となった。熱処理効果は乾燥温度の低いほど, またDOPの少ないほど大きい。Aの場合は接着力は可塑剤を加えるほど低下するが, 乾燥温度は影響が少ない。以上のごとき実験結果を第1報の皮膜に関する研究結果その他より説明した。

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