高分子化學
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ビニル重合に関する研究
第14報N-ジアルキルアニリンの存在下における過酸化ベンゾイルの分解反応
井本 稔竹本 喜一
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1956 年 13 巻 136 号 p. 331-337

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抄録
過酸化ペンゾイルのジメチルアニリンによる分解反応は酸素の存在によって著しい影響をうけるが, 窒素中で反応を行っても空氣中の場合と同じく分解初速度は過酸化ペンゾイルおよびジメチルアニリン濃度のそれぞれ1乗に比例する。また, アミン側に稀々のN-ジアルキルアニリンを用いても同様の関係式の成り立つことがわかった。さらに, 分解速度恒数の値は, 用いたアミンのアルキル基の長さとともに変化し, N-ジエチルアニリンで最大値をとり, その傾向がこれらアミンのpKa値を示す曲線と同じであって, Nの非共有電子対と-O-O-基との反応が過酸化ペンゾイル分解の推進力となっていることを示すと考えられる。
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