高分子化學
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γ 線照射によるグラフト共重合
第2報ポリエチレン・スチレングラフトフィルムの組成
松田 竜夫早川 浄江田 文三川瀬 薫
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1961 年 18 巻 198 号 p. 634-638

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抄録

高圧法, 低圧法ポリエチレンフィルムにスチレンをγ 線共存照射法によリグラフト反応させて得たグラフトフィルムは, 未反応のポリエチレン, グラフトポリマーのほかに, 多量のポリスチレンを包含していることが確認された。この包含ポリスチレンは加熱溶解または加熱抽出により分離された。その結果
1) 見かけの全グラフト量のうち, 真のグラフト量は高圧法ポリエチレンフィルムでは約23%, 低圧法ポリエチレンフィルムでは約35%で, その他は包含ポリスチレンである。
2) 包含ポリスチレンおよびグラフトポリスチレンは照射時間とともに増加するが, その比はほぼ一定である。
3) 包含ポリスチレンはグラフトフィルム作成のとき反応液相に副生したポリスチレンの約5倍の分子量を有する。

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