射出成形機を使用し, ポリスチレン・ポリエチレン・硬質塩化ビニルなどの樹脂を, 射出圧力・シリンダ温度・射出時間を変えてスパイラル状の溝を有する金型内に射出成形し, その流入長さを比較検討した。今金型内への流入長をZとし, 射出時間をtとすると, Bおよびυ0.を物質定数として, Z=Bυ0 (1-exp-t/B) なる関係が成立することを確かめ, さらに定数υ0およびBの関数であるS=Bυ0 (t1-B+1/Bexp-t1/B) が成形性の尺度として適当なものであることを確認し, これを使用して各種樹脂の成形性を検討した。