同一重合度 (7000) を持つ直鎖および分岐 (1分子あたりの分岐単位数は約8) ポリビニルアルコール分別物を, グリオキシル酸およびo-フタルアルデヒド酸によって同一反応度まで部分アセタール化した。カルボキシル基を含むこれら試料は直鎖および対応する分岐ポリマーに対してほとんど同一の電圧滴定挙動を示した。しかし, 希薄水溶液の粘度は直鎖ポリマーの方が分岐ポリマーよりかなり高かった。またO-フタルアルデヒド酸による部分アセタール化ポリビニルアルコールは少し異常な粘度挙動を示した。これらの結果に対して若干の考察を行なった。