1968 年 25 巻 274 号 p. 116-119
ベンゼン溶液中でシス1, 4-ポリブタジエンに, メタクリル酸メチル (MMA) を放射線グラフト重合し, 生成した粗ポリマーをベンゼン-メタノール系で分別沈殿した。個々のフラクションについて, MMA含量と数平均分子量を測定し, また, オゾン分解によって枝分子のポリメタクリル酸メチル (PMMA) を取り出し, その粘度平均分子量を求めた。その結果, この系でグラフトポリマーは主としてその化学組成, すなわちMMA含量の多少によって分別されるものであり, また枝の数はフラクションによってほとんど変化がないことが推定された。