高圧法分岐ポリエチレンのカラム分別および分別物の力学的性質
第4報 分岐度分別
1971 年 28 巻 311 号 p. 200-205
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1971 年 28 巻 311 号 p. 200-205
未分別分岐ポリエチレンを結晶性の差異により分別を行ない, 各分別物の固有粘度, 短鎖分岐数, 融点, 分子量分布幅などを測定した. 試料としてメチル分岐のみをもつ可溶性, チグラー触媒により重合した低圧法ポリエチレン, および長鎖分岐のある高圧法ポリエチレンを用いた. 両者の分別結果は異なり, メチル分岐ポリエチレンは主として短鎖分岐数で分別され, 分別物の分布幅はあまり変わらないが, 高圧法ポリエチレンは短鎖分岐と長鎖分岐によって, 分別が行なわれるため, 流出分別物の固有粘度に逆転が生じ, しかも分子量分布幅は分別初期は広く, 終りになるにつれ狭い結果が得られた. 分別物の融点の結果も上記の推論と一致する.
