1971 年 28 巻 317 号 p. 715-718,769
(1) 粒子分散系複合材料の粒子の大きさの分布を知るために, 複合体内部の粒子半径rの分布f (r) と断面におけるintercept長の1/2の長さtの分布f (t) との間の関係を, 断面粒子半径sの分布f (s) を介して確率統計的に求めた。
ここに, F (t) はtの累積分布関数, sはsの平均値である。また, f (s) は次のように表わされる。
(2) f (r) に5種類の分布型を与えたときのf (t) とその平均値, 分散および変動係数を求め, tからrを推定するときの係数を比較した。係数はf (r) の型によっていちじるしく異なり, f (r) の影響の大なることが示された。