1975 年 32 巻 1 号 p. 7-12
アセタール基の種類, 水酸基含有量, アセチル基含有量, アセタール化触媒の種類, および重合度の異なるポリビニルアセタール単独, またはフェノール樹脂と配合した2成分系の印刷回路用接着剤のはんだ耐熱性とはく離強度を測定し, ポリビニルアセタールの分子構造との関連性を検討した. はんだ耐熱性についてはアセタール基の種類, 水酸基含有量, 重合度が影響する. はく離強度についてはアセタール基の種類, 水酸基含有量, アセチル含有量, ならびに重合度が影響を及ぼす. 特に水酸基含有量とはく離強度の関係はフェノール樹脂の配合量の変化によって異なった傾向を示すことが明らかとなった.