1976 年 33 巻 6 号 p. 351-355
良好な凝集剤を得る目的でポリ (p-クロロメチルスチレン) を第三級アミンと反応させ, ポリ (ビニルベンジルアンモニウムクロリド) を生成した. 四級アンモニウムポリマーの凝集能を構造との関連で検討するため, カオリン懸濁液中での沈降速度, 沈降容積および残留濁度を観察した. 実験結果よリトリアルキル (C1~C4) アミンはヘテロ環状アミン (ピリジン, α-ピコリン, N-メチルピペリジン) より良い凝集剤の生成において勝り, トリアルキルアミンより生成した約60%の四級化率の四級アンモニウムポリマーは, 代表的市販品に見劣りしない優れた凝集剤であることが分かった.