側鎖にアゾベンゼン基を有するポリペプチド (共重合系列1~5) を合成し, 側鎖アゾベンゼン基のトランスーシス光異性化がポリベプチドのコンホメーションに及ぼす効果を検射した. 光照射前後の円偏光二色性 (CD) スベクトルの測定から, 左巻らせん→右巻らせん, 左巻らせん→ラングムコイル, ランダムコイル→右巻らせんなどの過程が起こっていることが判明した. 更に, 溶媒効果により右巻らせん→左巻らせん→ランダムコイル過程を示すポリマーが見いだされたが, この楊合の光応答性は溶媒組成に依存していた. これらポリペプチドのらせんの向きと側鎖の誘起CDの符号との間には一般的関係は見いだされなかった.