1981 年 38 巻 11 号 p. 787-790
新しい活性ジアミドとして, N, N′-ジアシルビス-2-ベンゾオキサゾロンを二塩化ジアシルと2-ベンゾオキサゾロンから合成した. 活性ジアミドとジアミンとの重縮合反応により中程度の対数粘度をもつポリアミドを得た. さらに, 1-ヒドロキシベンゾトリアゾールの添加効果を, N, N′-イソフタロイルピス (2-ベンゾオキサゾロン) とビス (4-アミノフェニル) エーテルの重縮合反応について検討した結果, 対数粘度0.81までのポリアミドを得ることができた. 重縮合に先立って, モデル反応として, N-ベンゾイル-2-ベンゾオキサゾロンとアミン類の反応についても検討を加えた.