高分子論文集
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キトサン存在下でのメタクリル酸のラジカル重合における生成ポリマーの分子量規制
片岡 清一安東 忠直
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1981 年 38 巻 11 号 p. 797-799

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抄録

要旨 キトサン酢酸塩 (CS・AcOH) の存在下でのメタクリル酸ナトリウム (MAA・Na) を, 過硫酸カリウム (KPS) を開始剤に用いて, 水溶液中30℃で, リビングラジカル重合を行った. CSAc・OH/MAA・Naモル比は1であった. GPC分析から, 生成ポリマーとマトリックスとして用いたキトサン (CS) の数平均重合度およびMw/Mn比の関係を調べた. PMAAの重合率が, 100%に近づくと, PMAAとCSの両者の数平均重合度およびMw/Mn比は似かよっていることを見いだした. すなわち, CS分子の影響を受けてマトリックス重合していることを示唆した.

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