高分子論文集
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カルボキシル基とフェニル基を有するメタクリルアミド類の歯質接着性
紀藤 信哉三宅 幹雄林 聡栗田 恵輔
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1983 年 40 巻 7 号 p. 411-415

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抄録

歯質に対する接着性とモノマー構造の関連を明らかにし, 優れた歯科用接着剤の開発をめざして, カルボキシル基とフェニル基を有する12種のメタクリルアミド類を合成しエナメル質に対する接着強度を測定した. これらモノマーの接着強度は経時変化もなく, 100kg/cm2以上の高い接着性を示し, 優れた接着剤であることが確認された. また, グリシジルメタクリラート系のモノマーと異って, 分子内におけるカルボキシル基やフェニル基の結合のしかたが, 接着性にあまり影響を与えないことが判明した.

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