ビスフェノール型エポキシ樹脂が, 促進剤サリチル酸の添加または無添加の下に, 脂肪族α, ω-ジアミンH2N (CH2) m′NH2 (m′=2, 4, 6, 12) によって硬化され, 更にアミン型触媒によっても硬化された. 系の力学的性質と網目構造を動力学的性質, ゲル量及び官能基の変化から追求した. 生成物は触媒硬化系がエーテル網日, ジアミンを用いた促進系はアミン網目, 非促進系は両者が混在すると考えられる網日を与えた. この硬化系の引張強さと破壊伸びは網目鎖濃度に依存し, ガラス転移温度は網目構造と網日鎖濃度に依存した, これら硬化物のモデル構造が官能基の反応率と橋かけ密度から推定された.