高分子論文集
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低水/モノマー比でのアクリロニトリル-酢酸ビニル水系連続重合におけるかくはん効果の検討
伊藤 精一川井 良訓大下 孝
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1986 年 43 巻 6 号 p. 345-351

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抄録

アクリロニトリル/酢酸ビニル共重合体 (93/7重量比) をSO2/過硫酸カリウム系レドックス開始剤を用い低水/モノマー比の重合条件下で水系達続重合により製造する方法において, 竪型重合槽を使用しかくはん翼 (タービン) の翼径 (D1) とかくはん速度 (n) を変え重合挙動, ポリマー特性に対するかくはん効果を実験的に検討結果, かくはん翼径は生成ポリマー粒子径に影響し翼径がある程度大きくなると粒子径が小さくなり, また均一化すること, 一方, n3D15で大きさを規定したかくはん動力が増加すると重合生成スラリーの粘性低下, 重合率の減少, ポリマーかさ密度の増加が認められ, またかくはん動力増加により不規則な形状のポリマー粒子が減り, 球状のものが増えることが認められた.

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