高分子論文集
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フィラー充てん延伸ポリプロピレンの弾性率とフィラー形状
光石 一太児玉 総治川崎 仁士田中 誠
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1987 年 44 巻 7 号 p. 551-555

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抄録

粒状 (炭酸カルシウム), 板状 (タルク), 織維状 (セピオライト) を配合した延伸ポリプロピレンの弾性率及びフィラー/高分子基材界面の密着性に及ぼすフィラー効県 (フィラーの形状, 配合量) について検討した. 延伸試料の相対弾性率 (Eod/Erd; Ead及びErdは, フィラー充てん延伸試料の弾性率及び延伸試料のマトリックスの弾性率をそれぞれ示す) は, (i) ポリプロピレンの配向状態, (ii) フィラーによる補強効果 (フィラー配合量, 弾性率, アスペクト比), (iii) フィラー/ポリプロピレン界面でのボイド体積を考慮に入れた修正Halpin-Tsai式を用いることにより, 粒状, 板状, 繊維状フィラーに対して定量的に表すことができた.

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© 社団法人 高分子学会
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