1987 年 44 巻 9 号 p. 663-668
ジフェニルメタンジイソシアナートを含む化合物とビスフェノールAのジグリシジルエーテルとをN-メチルモルホリンの存在下, 加熱して得られる樹脂硬化物の曲げ特性を25℃で測定した, 曲げ強さはイソシアナート化合物とエポキシ化合物のモル比 (0.63~51) 及び加熱処理温度 (180, 200, 及び225℃) などに強く依存することを見いだした. 硬化物の赤外線吸収スペクトルを測定し, イソシアヌラート環とオキサゾリドン環の形成割合を解析し, 曲げ強さとの関係について考察を加えた. 硬化物中の未反応のイソシアナート基量をスベクトルの吸光度比から定量化し, 硬化反応がほぼ終了するまで, 更に加熱し, 曲げ強さを追跡して樹脂組成物の硬化性を検討した.