高分子論文集
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ポリ [Nδ- (4-カルボキシベンジル) -L-オルニチン] 及びその保護誘導体の合成と構造
早川 忠男井上 克彦木村 忠司
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1989 年 46 巻 6 号 p. 381-384

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抄録

NCA法によりポリ [Nδ-ベンジルオキシカルボニル (Z), Nδ- (4-メトキシカルボニルベンジル) -L-オルニチン] (polymer 1) を合成した. polymer 1をけん化によりポリ [Nδ-Z, Nδ- (4-カルボキシベンジル) -L-オルニチン] (polymer 2) を, 脱Z化によりポリ [Nδ- (4-メトキシカルボニルベンジル) -L-オルニチン] (polymcr 3) とした. polymer 2を脱Z化してポリ [Nδ- (4-カルボキシベンジル) -L-オルニチン] (polymer 4) を調製した. polymer 1及び2はヘリックス促進溶媒中でα-ヘリックス構造である. polymer 2, 3, 及び4の構造変化を水ーアルコール混合溶媒中でpHを変えながら検討した. polymcr 2はpH 7~12の範囲でα-ヘリックス構造である. polymer 3はpH 6以下でランダムコイル構造であるがpH 7以上ではα-ヘリックス構造になる. polymer 4はpH 9を境に同様な挙動を示した.

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