高分子論文集
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配列を制御したメソゲンよりなる主鎖型液晶性高分子の液晶性とそのブレンド系の相転移挙動
柳瀬 広美山田 悟
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1996 年 53 巻 8 号 p. 472-481

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抄録
メソゲン基を構成するモノマーの配列を制御した主鎖型のサーモトロピック液晶性高分子を数種新たに合成した. これらについて行った熱分析の結果から, 配列の制御を行うことによってDSCにより観測される相転移が極めて明確になり, 液晶性の顕著な向上が見られることが判明した. これらの高分子種および, それらのブレンド物について偏光顕微鏡により相転移挙動, および液晶組織の温度依存性を観察した. 配列を制御しないものも配列を制御したものも液晶温度領域においては典型的な低分子ネマチック液晶に見られる糸状組織が観察されたが, 後者においては非平衡状態ではあるが, 前者に比べて糸状の網目は大きく, ディスクリネーションの比較的少ない均一で安定な大ドメインが形成された. 柔軟鎖長の異なる二種高分子のブレンド系は両者の等方相温度では局在化することなく, あるオーダーで均一に混合しており, 双方が共に液晶状態である温度域では, それらが一部相溶する現象が観察された.
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© 社団法人 高分子学会
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