抄録
ジエチルアミノエチル化 (DEAE) -デキストランとDNAとの複合体の反応は非ウイルスベクターヘの応用として注目されている. DEAE-デキストランとDNAとの反応は収量の点からは理想域は中性域のpH7からpH10であり, また反応時間が長くなるにつれて複合体は密な結晶状態になっていくこともわかった. ベクターとしての細胞に対する形質交換効率の点から考えると最適な反応時間はさらにin vitroな試験が必要となるが, 今回の実験より形質交換効率の向上にはこれら反応時間やpH条件が重要であることがわかる.