2014 年 32 巻 p. 1-8
要 旨 この報告は、次の二つを目的とする。一つは、都市の家庭に奨励された副業の変化である。二つ目は、副業が、婦人の内職であったこと、特に、手内職が奨励された事を明らかにする。研究方法は、次の通りである。東京市の内職に関する調査報告書、大蔵省の外国貿易概覧、明治時代に発行された書籍を使って、分析した。 その結果、次の3つが分かった。第1は、裁縫、刺繍、編物が、中流以上の家庭婦人の内職として、奨励されたこと、第2は、内職が、当時の女子の職業として、奨励されたこと、第3は、外国貿易が盛んになった明治期に、婦人の家庭内職として、レース編みや刺繍が紹介された事である。