甲子園短期大学紀要
Online ISSN : 2434-0251
Print ISSN : 0912-506X
32 巻
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  • 永藤 清子
    2014 年 32 巻 p. 1-8
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    要  旨 この報告は、次の二つを目的とする。一つは、都市の家庭に奨励された副業の変化である。二つ目は、副業が、婦人の内職であったこと、特に、手内職が奨励された事を明らかにする。研究方法は、次の通りである。東京市の内職に関する調査報告書、大蔵省の外国貿易概覧、明治時代に発行された書籍を使って、分析した。 その結果、次の3つが分かった。第1は、裁縫、刺繍、編物が、中流以上の家庭婦人の内職として、奨励されたこと、第2は、内職が、当時の女子の職業として、奨励されたこと、第3は、外国貿易が盛んになった明治期に、婦人の家庭内職として、レース編みや刺繍が紹介された事である。

  • 土橋 豊, 岡田 準人, 伊藤 弘顕
    原稿種別: 研究論文
    2014 年 32 巻 p. 9-13
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    要  旨 エキウム・カンディカンスを蜜源とした2013年産ハチミツ(エキウム・カンディカンスハチミツ)の、2010年産および2012年産と比較した生産力の再現性を確認した。さらに、ニュージーランド産のエキウム・ブルガレを蜜源とするハチミツ(エキウム・ブルガレハチミツ)との品質比較(色、糖度)を行った。エキウム・カンディカンスハチミツの生産性は、125,666㎏・ha―1と推定された。エキウム・カンディカンスハチミツは、エキウム・ブルガレハチミツと比較して、色は明るく、糖度はほぼ同等であった。色と糖度の結果は、2010年産および2012年産エキウム・カンディカンスハチミツの特徴に一致した。本研究により、エキウム・カンディカンスハチミツの生産力の再現性が確認でき、その特徴を示すことができた。さらに、栽培下の開花中のエキウム・カンディカンス周辺にセイヨウミツバチの巣箱を設置することで、エキウム・カンディカンスを主たる蜜源とする単花ハチミツ生産の可能性が示唆された。

  • 木本 好信
    2014 年 32 巻 p. 15-25
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • -高齢者見守り支援事業の調査から-
    峯本 佳世子
    原稿種別: 研究論文
    2014 年 32 巻 p. 27-35
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    要  旨 本研究は、近年の災害対策に大きな影響を与えた1995年の阪神淡路大震災後の高齢者支援対策と、そこから始まった地域包括支援センターおよび地域拠点ルームの見守り活動による地域ネットワークづくりが、今日どのように介護予防と減災の両方に役立つかを明らかにしていくことを目的とする。ここでは、被災地A市における高齢者見守り支援事業が被災者支援から日常的な高齢者支援へとつながっていく経緯を整理したうえで、ルームの活動実態を検証し、課題の分析を試みた。その結果、ルームと見守り推進員の活動が防災と介護予防のコミュニティづくりに一定の役割を果たしていることが明らかになった。

  • -相談統計と設立当初(1970年代)の消費者相談の検討-
    神澤 佳子
    原稿種別: 研究論文
    2014 年 32 巻 p. 37-49
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    要  旨 本稿では、消費生活センターの設立経緯と消費生活相談統計及び奈良県消費生活センターの設立初期(1970年代)の相談事例の検討結果について報告する。消費生活センターは1965年に兵庫県に最初に設置され、苦情相談、商品テスト、消費者教育など消費者団体が行っていた事業を取り込み、行政サービスとして提供するようになった。現在、消費生活センターは全国に724カ所、年間相談件数は852,649件である(2012年度)。40年間の相談統計からは,件数は32倍に増加し、相談内容は問い合わせ相談から苦情相談へ、商品からサービスへ、安全品質問題から契約取引問題へと中心が移ったことがわかった。商品の安全品質に関する情報を求める相談から、契約取引に関する紛争解決の支援を求める相談へとシフトしている。消費生活センター設置初期の1970年代の相談事例からは、家庭の主婦が日常生活の疑問について問い合わせる相談が多数を占め、消費生活センターは商品テストを行うなどして「科学的」根拠に基づく情報提供を行っていた。そこには、合理的に商品選択のできる「賢い消費者」を育成するという教育的な意図がうかがわれる。企業に対しては事業活動の適正化を促す指導的な働きかけを行っていたという特徴が見いだされた。

  • 伊藤 弘顕, 岡田 準人, 土橋 豊, 東 順一, 宇山 浩, 望月 衛子, 桑畑 進
    2014 年 32 巻 p. 51-55
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    要  旨 エキウム・カンディカンスを密源とした2013年度産ハチミツ(エキウム・カンディカンスハチミツ)の品質を評価するために、イオン液体を用いたSEM観察法を利用して、ハチミツ中の混入花粉の同定および定量を行った。エキウム・カンディカンスハチミツには、少なくとも21種以上の花粉が観察された。エキウム・カンディカンス花粉の占める割合は50%以下であった。セイヨウミツバチが利用する蜜源植物と花粉源植物が必ずしも同一でないためと推察された。よって、花粉による単花ハチミツとしてのハチミツ純度の判定は難しいと考えられた。エキウム・カンディカンスハチミツ中に含まれるエキウム・カンディカンス由来の花粉粒数は、ピロリジジンアルカロイドを含む花粉によって安全性が問題視されているエキウム・ブルガレハチミツ中に含まれるエキウム・ブルガレ由来の花粉粒数に比べると、2.9%という低い割合であった。エキウム由来の花粉粒数の絶対数の少なさから判断して、エキウム・カンディカンスハチミツにおける健康被害のリスクは低いと考えられた。

  • 土橋 豊
    原稿種別: 症例報告
    2014 年 32 巻 p. 57-67
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
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    要  旨 マバリーの分類体系により整理した結果、日本で栽培される有毒植物として83科、193属、298分類群が抽出できた。最も有毒植物を多く含む科は、属数ではマメ科で14属、分類群数ではナス科とキンポウゲ科において21分類群であった。これらの中には食用植物34種が含まれていた。本報告は、市民園芸、園芸療法、園芸福祉、園芸教育における園芸活動において、有毒植物による事故軽減のための基礎的情報となると考えられる。

  • 吉井 隆
    原稿種別: 症例報告
    2014 年 32 巻 p. 69-73
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    要  旨 学生は在学中にさまざまな講演を聴く機会がある。学生が講演を聴いた後その内容をまとめなおし記録しておくことは、学生の基礎的能力を養うことができると同時に、電子ファイルとして保存しデータベース化しておくことで、いつでも簡単に検索して呼び出し、その内容をふりかえることができるため、講演をより有意義なものにすることができる。今回マイクロソフト社のデータベースソフトであるアクセスを使って、学生が講演内容をまとめ、記録しておく講演内容記録データベースを作成した。システムの作成には、アクセスのマクロを利用した。本報告では、データベースシステムの基本作業である入力の部分を中心にシステムを作成したが、今後クエリーを利用し、データベースに対する検索などの機能を追加すると同時に、出力部分を充実させ、学生にとって講演がより価値あるものになるようなデータベースシステムに発展させたい。

  • 髙野 惠子, 堀内 泉, 田島 栄文, 峯本 佳世子
    原稿種別: 症例報告
    2014 年 32 巻 p. 75-80
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
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  • 平化 恵美子
    原稿種別: 症例報告
    2014 年 32 巻 p. 81-85
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 岡田 準人, 伊藤 弘顕, 土橋 豊
    原稿種別: 症例報告
    2014 年 32 巻 p. 87-91
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
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    要  旨 園芸の実習を受ける女子短期大学生に対して、園芸の知識に関するアンケート調査を行った。その結果、実習を受ける前に比べて、実習を受けた後では園芸の知識(観賞植物名および園芸専門用語)の量が増加していることが明らかになった。また、園芸活動の嗜好性は、実習を受ける前の園芸の知識量に影響を及ぼしていることが明らかになった。特に、園芸専門用語については、園芸活動が「好き」と回答した学生と「どちらでもない」と回答した学生の間に、知識の定着に差がみられたが、1年間の実習を受けた場合には知識の定着に差がみられず、1年間を通した実習に教育効果があると考えられた。

  • 上田 智佳, 田島 栄文
    原稿種別: 症例報告
    2014 年 32 巻 p. 93-97
    発行日: 2014/03/25
    公開日: 2020/02/20
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