要 旨 エキウム・カンディカンスを蜜源とした2013年産ハチミツ(エキウム・カンディカンスハチミツ)の、2010年産および2012年産と比較した生産力の再現性を確認した。さらに、ニュージーランド産のエキウム・ブルガレを蜜源とするハチミツ(エキウム・ブルガレハチミツ)との品質比較(色、糖度)を行った。エキウム・カンディカンスハチミツの生産性は、125,666㎏・ha―1と推定された。エキウム・カンディカンスハチミツは、エキウム・ブルガレハチミツと比較して、色は明るく、糖度はほぼ同等であった。色と糖度の結果は、2010年産および2012年産エキウム・カンディカンスハチミツの特徴に一致した。本研究により、エキウム・カンディカンスハチミツの生産力の再現性が確認でき、その特徴を示すことができた。さらに、栽培下の開花中のエキウム・カンディカンス周辺にセイヨウミツバチの巣箱を設置することで、エキウム・カンディカンスを主たる蜜源とする単花ハチミツ生産の可能性が示唆された。