本研究では、児童期から生徒期の宿泊型農業(自然塾)の体験と若者の社会性(共感及び社会的スキル)との関係をアンケート調査により分析した。アンケート調査は2015年に実施され、188名から回答を得た。活動でもっとも楽しかったのは6名のメンバーで農園を管理する「チーム農園」で、自然塾で学んだ「礼儀」及び「仲間と協力すること」は役に立ち、6割を超える人が自然塾での経験が進路に影響したと回答した。2008年から2015年の間に調査した子どもの頃に植物の栽培を頻繁に体験したと回答した高校生及び大学生181名と、自然塾を経験した高校生以上の若者82名の社会性を比較したところ、自然塾を経験した若者は、「個人的苦痛」が有意に低く、「問題解決」、「トラブル処理」、「会話」は有意に高かった。