本研究では、児童期から生徒期の宿泊型農業(自然塾)の体験と若者の社会性(共感及び社会的スキル)との関係をアンケート調査により分析した。アンケート調査は2015年に実施され、188名から回答を得た。活動でもっとも楽しかったのは6名のメンバーで農園を管理する「チーム農園」で、自然塾で学んだ「礼儀」及び「仲間と協力すること」は役に立ち、6割を超える人が自然塾での経験が進路に影響したと回答した。2008年から2015年の間に調査した子どもの頃に植物の栽培を頻繁に体験したと回答した高校生及び大学生181名と、自然塾を経験した高校生以上の若者82名の社会性を比較したところ、自然塾を経験した若者は、「個人的苦痛」が有意に低く、「問題解決」、「トラブル処理」、「会話」は有意に高かった。
要 旨
本研究の目的は高齢者の居場所に関する先行研究を調査し、高齢者が居場所を持つための支援の検討に必要な基礎資料を得ることである。①居場所/高齢者をキーワードとして精選した9文献を分析対象としたが、それらの研究調査対象は少人数の事例研究が大半であった。②居場所/尺度をキーワードとして得られた研究14文献を分析対象としたが、対象者は中学生から大学生が中心で、高齢者の居場所について尺度を使用したものはなかった。これらのことから、高齢者が施設利用する際には、支援者が居場所をキーワードにした支援実践の共通認識を持つケアの向上が求められており、今後、高齢者にとっての居場所の構成要素や居場所の条件などを明らかにし、高齢者にとっての居場所尺度を開発する必要性が確認できた。
シラバスには授業の設計書としての役割、学生への質保証としての役割、授業における目的を明確にして学生の学習成果を向上させるなどのさまざまな役割がある。一般的にシラバスを電子化することにより、その作成プロセスが効率化され、さらにシラバスの検索、情報の関連付けが容易になる。また、検索が容易になることにより学生は効果的な科目選択が可能にもなる。今回、ASP.NETを使ってWindows Server上で稼働するWebシラバスデータベースシステムの開発を行った。
近年、教育の分野において、さまざまな形でICT(Information and Communication Technology)活用が浸透してきている。無料もしくは少額で活用できるサービスが多く存在する上、学生のほとんどがスマートフォン端末を保有する時代になった。このような点から、ICT教育を多面的に活用できる環境はますます開けてきている。ここでは、主に教職科目「教育方法と技術」の演習授業を例に、ICT活用事例を簡単に紹介する。また、学校行事その他でのICT活用事例についても併せて紹介する。
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