2022 年 40 巻 p. 11-18
大学の3 つの授業科目における授業実施回の進みと出席率の関係を分析した。すべての科目を同一教員が担当している。その結果、概ね授業実施回が進むにつれて出席率が漸減すること、通常回では行わない⼩テスト回収・テスト対策プリント配布・最終確認テストといった成績評価と直接に関係すると学生が想像することを実施すると出席率が大幅に上昇してその効果は次回まで続くことが判明した。これらより、「授業実施回数の進行にともない学生の集中力が落ちていく。その改善のために適切な段階における刺激は集中力持続に効果がある」と推定した。