外国人介護従事者の介護用語習得の負担を減らすためだけでなく、介護業務の事務処理軽減化のためにも、介護用語の平易化と標準化は進めなければならない。その観点から、わかりにくく難解な介護用語の見直しが必要で、本稿では、介護の場で使われる漢字語で、国語辞典に記載される本来の意味とは違う意味用法の用語と、比較的新しく造語された語のそれぞれのわかりにくさと難解さを検証した。いずれも耳で聞いてわかりにくく、漢字からの類推もしにくい用語であり、この種の語彙は、介護の場以外の人には理解が難しいことが明らかになった。