交通学研究
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東京条約改正議定書における機内保安官(スカイマーシャル)の法的地位等に関する考察
古畑 真美
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2023 年 66 巻 p. 79-86

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抄録
1963年「航空機内で行われた犯罪その他ある種の行為に関する条約」(東京条約)を改定するための議定書である2014年モントリオール議定書が2020年1月に発効した。この改正は、現代の航空産業が抱える深刻な問題となっている「規則に従わない乗客/手に負えない乗客」(Unruly Passenger、Disruptive Passenger)に適切に対処することを目的として採択されたものである。主な改正内容は、裁判管轄権の拡大と機内保安官(IFSO)の地位の新設である。本稿では、2014年モントリオール議定書による改正東京条約のポイントを解説するとともに、その効果について検証する。
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