本論文では伊丹便の定期化と羽田便の新規開設を求める徳之島空港を対象に、仮想トラベルコスト法を利用し定期化と新規開設による利用価値と新規需要を推計した。その結果、伊丹便の定期化は年間9億9,652万円、羽田便の新規開設は20億6,228万円の利用価値を創出し、これに伴う新規需要は15,282人、25,493人に上ることがわかった。しかし、1往復あたりの平均搭乗率は低く、採算ラインの70%には遥に及ばない。航空会社の経営や発着枠の効率的利用の観点からみると、両便ともに定期就航は見送ることが望ましく、臨時便による対応や航空サービスとは異なる手段を通した振興策を検討することが必要である。
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