主催: 西部造船会
共催: 関西造船協会, 日本造船学会
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本研究は船舶の摩擦抵抗低減法として空気膜法(船体を空気膜で覆う手法)を取り上げ、模型試験によってその効果を確認し、実船でどの程度の効果が見込めるかについて調査を実施したものである。対象船型としてタンカーを選び、模型船の船底部に空気膜を発生させ、平水中および波浪中航走時の空気膜の様子の観察と抵抗試験を実施した。また、16mの大型模型船を実船相当の船速で航走させたときの空気膜の摩擦抵減効果(別論文で発表)から、実船のタンカーでの摩擦抵減効果を推定する手法を提案し、その算定を行った。