関西造船協会講演概要集
平成15年度関西造船協会春季講演会
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気液分離槽設計のための水脈による海水中への空気巻込み特性に関する研究
(越流堰からの水脈により海水中に発生する気泡の量と気泡径分布)
*久郷 信俊吉田 昭仁黒田 真生石田 憲治西川 栄一
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p. 000001

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抄録

プロセスプラントなどの冷却海水排水用水槽に設置される越流堰の堰落し部において、海水中への空気巻込みにより大量の気泡が発生するケースがある。こうした気泡は、海域の環境保全を考慮し、プラント設計でその低減が要求されることが多い。海水中の気泡の対処方法の一つに気液分離槽の設置があり、その設計上、海水中の気泡量や気泡径分布などを把握することが重要となるものの、こうしたデータを定量的に調査した例がほとんどないことから、越流堰からの水脈により海水および清水中に発生する気泡について堰下流への移動量と気泡径分布の計測を行った。その結果として、海水において水脈により発生する気泡は清水中のものに比べ気泡径が小さなものが多くなるとともに、その存在範囲が堰下流に拡大することなどについての知見を報告する。

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© 公益社団法人日本船舶海洋工学会 2003
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