関西造船協会講演概要集
平成15年度関西造船協会春季講演会
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多機関電気推進船の推進システムに関する設計検討(その4)
沿海観光クルーズ船について
*島本 幸次郎渡辺 昌彦小椋 裕也
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p. 000006

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抄録

現在、一般の船舶の推進システムは1機または2機の主機関でプロペラを回転させて船の推進力を得ている。著者らはこれに代えて、小型ディーゼル機関で駆動される約800kwの発電機が組み込まれた、20フィートコンテナサイズのPackged Generator Unit(PGUと称す)を提唱してきた。新しいシステムは、このPGUを数多く搭載し、船の推進動力と同時に船内のサービス電力を同時に賄う。PGUは複数機備えるので冗長系を有し、船の推進システムとしては高信頼性を得る。一方、PGUの定期解放や故障時の保守はすべて陸上で行うことにより、船内では完全にメンテナンスフリーとなり、機関室の無人化を目指すことができる。本論文では上記のコンセプトを沿海クルーズ船に適用して設計検討した。

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© 公益社団法人日本船舶海洋工学会 2003
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