主催: 日本造船学会
共催: 関西造船協会, 西部造船会
p. 10
大洋航海中の船舶のウエザールーチングに関する研究は各種天気図や波浪図等に基づく最短時間を目指す最適航路の選定である。しかし、沿岸域での小型船舶の場合、航海時間が短い、経済的効果が小さい等の理由から、重要視されていない。今後、燃料費高騰や内航船舶の運航改善策として注目されると思われる。本研究の最終目標は沿岸域の航行船舶のウエザールーチングの構築から安全性及び経済性評価を得ることである。特に、リアルタイムで逐次変化する気象・海象の数値予報に基づく最適航法を目指す。その基礎的研究として、船舶操縦性能を考慮した船位決定を小型実船実験結果との比較から評価する。本手法が今後の研究に有効であることが解った。