貨物を輸送する際に消費されるエネルギーを少なくしCO2やNOXなど環境に与える影響を軽減するため、自動車による貨物運搬を輸送効率の比較的高い船舶に一部変更するいわゆるモーダルシフトが推進される機運にある。このモーダルシフトにより排気ガスの絶対量だけでなく拡散の様子も変わりその結果、人に対する健康影響にも変化があると考えられる。本研究では排気ガスに含まれる発ガン物質に着目し、モーダルシフトを行うことにより比較的広い地域について全体的な住民の発ガンリスクがどのように変化するかについて代表例について評価することを試み、その有効性を示した。