2009 年 2009 巻 56 号 p. 51-54
東京都内の促成長期どりトマト施設栽培でトマト黄化葉巻病の発生消長について調査したところ,発病のピークは10月中旬で,さらに3月中旬に再び小さなピークが見られることが分かった。また,発病が一旦収束した2月上旬に,この時点で発病のない健全株を調査したところ,TYLCVが潜伏感染している株を確認した。コナジラミ類の誘殺は1月以降ほとんど無いことから,3月に入ってから増加した発病株には前年12月以前にTYLCVが感染し,この時期まで潜伏していた可能性が考えられた。