2009 年 2009 巻 56 号 p. 9-11
2005年9~10月に埼玉県で水耕栽培された収穫・調整・包装後のキョウナに軟化腐敗症状が発生した。この腐敗部分から細菌を分離・同定したところ,本症状はErwinia carotovora subsp. carotovoraによる細菌病であることが明らかとなった。分離菌株をキョウナ苗に接種したところ軟化腐敗症状が再現された。以上のことから,本病をE. carotovora subsp. carotovoraによるキョウナ軟腐病と呼称することを提案したい。