抄録
長野県内の夏秋栽培および抑制栽培のキュウリで発生したキュウリ褐斑病菌のボスカリドおよびアゾキシストロビンに対する感受性を検定したところ,ボスカリドでは92.4%,アゾキシストロビンでは98.9%が耐性菌であった。耐性菌に対する防除効果は2剤ともに低かった。また,チオファネートメチル,ジエトフェンカルブ,プロシミドンに対する感受性を検定した。チオファネートメチルに対しては100%耐性菌であった。ジエトフェンカルブに対しては,感受性菌2.7%,弱耐性菌71.4%,中等度耐性菌24.9%,強耐性菌1%であった。プロシミドンに対しては100%感受性菌であった。