2010 年 2010 巻 57 号 p. 131-132
オオメカメムシ Geocoris varius (Uhler) 3齢幼虫に対する3種の気門封鎖型殺虫剤の影響を調査した。薬剤散布量が1頭当たり0.7mlの場合には死亡虫率は0~5%であったが,1.4ml散布すると45%~100%となり,処理量により死亡虫率が大きく変わることが明らかになった。特にプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル乳剤および澱粉液剤の影響は大きいと考えられるため,オオメカメムシ放飼後にはこれらの薬剤の散布を控えるのが望ましいと考えられる。