関東東山病害虫研究会報
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農薬の部
施設キュウリは種時における殺虫粒剤育苗培土混和によるミナミキイロアザミウマの防除効果
桑原 克也高橋 まさみ
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2012 年 2012 巻 59 号 p. 141-143

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抄録

施設キュウリのは種時に殺虫粒剤を育苗培土に予め混和する処理 (育苗培土混和処理,以下, 育苗処理) について,生育初期におけるミナミキイロアザミウマに対する防除効果を検討した。ジノテフラン粒剤の育苗処理は,定植20日後までは幼虫に対して定植時の植穴土壌混和処理 (以下,定植処理) とほぼ同等の防除効果が得られた。成虫に対しても定植6日後までは防除効果が得られた。一方,ニテンピラム粒剤の育苗処理では,幼虫に対して定植26日後まで,成虫に対して定植13日後まで定植処理とほぼ同等の防除効果が得られた。以上のことから,ジノテフラン粒剤およびニテンピラム粒剤の育苗処理は,生育初期におけるミナミキイロアザミウマに対して有効な防除技術であると考えられた。

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© 2012 関東東山病害虫研究会
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