2013 年 2013 巻 60 号 p. 147-148
ハナミズキ果実がツヤアオカメムシの寄主植物となりうるかどうかを明らかにするため,実験室内でツヤアオカメムシの幼虫にハナミズキの果実を餌として与え,生存と発育を調査した。その結果,生存率は対象の生落花生で61.5%であったのに対し,ハナミズキの果実では100%であった。また,発育期間は生落花生で29日から31日であったが,ハナミズキの果実では28日から41日とばらつきがみられた。これらの結果から,野外においてもハナミズキの果実で幼虫が発育している可能性が示された。