関東東山病害虫研究会報
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病害の部
二種薬剤を用いたオオムギ赤かび病の防除
酒井 和彦植竹 恒夫野田 聡
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2013 年 2013 巻 60 号 p. 19-21

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抄録
六条開花性大麦「すずかぜ」を供試し,チオファネートメチル水和剤およびメトコナゾール水和剤 (フロアブル剤) の2薬剤を用いた赤かび病防除試験を行った。中~多発生条件下では,開花期および10日後の2回散布が,穎果の発病抑制およびかび毒蓄積低減に高い効果を示した。この2回散布の防除体系においては,薬剤の散布順序の違いによる赤かび病防除効果の明瞭な差は認められなかった。さらに,同じ赤かび病発生条件下で,開花期20日後にもメトコナゾール水和剤を追加散布する3回防除の体系により,かび毒蓄積を大きく抑制できた。しかし,甚発生条件のもとでは3回散布の体系でもかび毒含有率を1.1ppm未満に抑制できない事例があった。
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© 2013 関東東山病害虫研究会
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