2014 年 2014 巻 61 号 p. 23-25
収穫した種子のオオムギ黒節病汚染粒率を低減するために,生育期の薬剤散布による効果を検討した。薬剤を生育期に散布し,収穫した種子を黒節病菌選択培地に置床して汚染粒率を調査した。その結果,オキシテトラサイクリン・ストレプトマイシン水和剤,オキソリニック酸水和剤,およびカスガマイシン・銅水和剤を散布した区では,黒節病汚染粒率低減効果が認められた。また,薬剤散布時期を検討したところ,茎立期前または節間伸長期の散布では効果が認められないが,出穂期前後に散布することで汚染粒率の低減効果が認められた。