2014年9月に静岡県東部で初発生したオリーブがんしゅ病(Olive knot)について,同年11月より現地発生樹を用いて有効薬剤の探索を行うとともに,2015年4月より温室内で接種試験により同様の効果検定試験を行った。 結果,現地試験ではマンゼブ水和剤,銅(水酸化第二銅)水和剤および銅(塩基性硫酸銅)水和剤の3剤が9ヵ月間本病の再発を抑え防除効果が認められ,生育(枝長・節数・側枝数)への影響, 葉や果実に対する薬害も認められなかった。温室内接種試験では,予防散布で銅(水酸化第二銅)水和剤が最も発病が少なく防除効果が高かった。