関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
虫害の部
群馬県の天敵温存植物を導入した露地ナス圃場における微小害虫類および土着天敵ヒメハナカメムシ類の発生消長
三木 静恵
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 2017 巻 64 号 p. 86-93

詳細
抄録

群馬県南西部に位置する藤岡市の2カ所の露地ナス圃場において,天敵温存植物のマリーゴールドを圃場周縁内に植栽し,アザミウマ類,ハダニ類およびヒメハナカメムシ類等の発生消長を2年間調査した。その結果,いずれの圃場でも6月上旬からナス葉上でヒメハナカメムシ類が観察された。アザミウマ類の発生に同調しているように見える圃場もあったがはっきりとしなかった。しかし,これまでの報告と同様に,群馬県のナス栽培圃場でも,天敵温存植物の植栽と選択性薬剤を使用することで,ヒメハナカメムシ類が定着し,殺虫剤の使用回数を削減できる可能性は示された。ただし,非選択性薬剤を使用した場合には,天敵がいなくなり,ハダニ類が急激に増殖するケースが観察され,殺虫剤の使用回数が増加した。

著者関連情報
© 2017 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top