2020 年 67 巻 1 号 p. 46-50
ピレスロイド系薬剤のエトフェンプロックスが編み糸に練り込まれた防虫ネットとエトフェンプロックスを含まない同規格の防虫ネットを用いた室内試験により,供試した有翅アブラムシ類3種およびアザミウマ類成虫4種すべてにおいて,エトフェンプロックスを含む防虫ネットを通過する個体が少なくなることが明らかになった(アブラムシ類:ネット目合い0.75 mm,アザミウマ類:同0.40 mm)。また,目合い0.75 mmの本資材とエトフェンプロックスを含まない防虫ネットのいずれかを選択させる試験では,供試したアザミウマ類成虫4種すべてにおいて,本剤を含む防虫ネットを忌避する傾向が認められた。これらの結果から,エトフェンプロックスが編み糸に練り込まれた防虫ネットは虫が長くとどまらず,害虫の侵入を抑制できる可能性があると考えられた。